2010年12月19日

駅パン(京都駅編)

仕事で時々京都に行くことがあるんだけれど食事がとれないときや小腹がすいた時やおやつ時(そういう時じゃなくてもつい買っちゃうんだけど)、駅構内でとっても重宝するパン屋さんがある。ひとつは志津屋。ここのなにがいいってクリームパンの比重の重さだ。ふんわかしたやや細おもてのクリームパンをトングでつかんだ時の予期せぬ重さは想像を超えたうれしい裏切りだ。クリームパンにはいわゆるパンとクリームの黄金比というものがあるが(あるのかそんなん?)ひとくち食べればそんな能書き無用のしあわせが比率無視の大量のカスタードクリームとともにおとずれる。うかつに食べればぷにゅっとわきからクリームがあふれだす危険あり。そんな大惨事をすこしでも回避せんがための配慮の細身だったことにも気づく。
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もうひとつはORENOPAN OKUMURA
ひと仕事終えて、さあ新幹線で帰るか、という午後の4時。昼めしは食ったしお弁当食うほどまだおなか空いてないし・・ そんな時はパンでしょ!新幹線に乗ると何か食べたくなるのは人の性。駅のはずれのほうだけど重たい撮影機材ころがしながらでもちょっといいパン買いに行こうか。このパン屋さんは祇園のフレンチレストランがやっていてこだわりの材料に京の素材を取り入れたユニークなパンをつくっている。買ったのは京ミブナとベーコンとゆずこしょうのエピ(忘れたけどなんか粋な名がついてた)とぐるぐるビター。新幹線に揺られながらエピをひとやまづつちぎっては噛みしめるたび、シャキッと壬生菜が主張したり、ピリッとゆずこしょうが前に出てきたり、最後にはしっかりと小麦粉のうまみがやってくる。この時間差攻撃はあとひきエンドレス系だ。う〜ん、1メートルのエピがあってもいいと思う。
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京ミブナとゆずこしょうのエピ
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ぐるぐるビター 要はチョココロネなんだけどそのネーミングとクリームの色の濃さとその愛らしい形で思わず買ってしまった。後頭部にガツンとくる甘苦い奴。
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2010年11月18日

歌舞伎座裏のチョウシ屋

時々、無性に食べたくなるもののひとつにチョウシ屋のコロッケサンドがある。
もう20年くらい前、学生の頃このあたりでバイトをしていて、いつもおなかをすかしていた。昼どき、列に並んで時々ここのコロッケサンドやメンチサンドを買って食べたものだ。ただパンにコロッケやメンチカツを挟んだだけの何でもない食べ物になぜここまでみんな惹かれるのだろうか。いつも並びながら目の前で作ってくれるお店の人のスピーディーでまったく無駄のない所作を見ては感動していた。コッペパンにタテのきれめをススゥっと入れマーガリンとからしが一体になっているものを華麗なストロークでぬり、コロッケをタテにサクッ!と信じられないくらいいい音をたてて切り、わりと無造作にパンに挟み、素早くささーっと絶妙な量のソースをぬり、懐かしい感じの包装紙にくるくるっと包みあげて輪ゴムをパチンとはめてくれる。その間およそ20秒ほどだろうか。いつ見てもほれぼれする。いつ来ても同じ人のような気がするし20年間歳すらとっていない気もする(んなわけないか)。
変わらないことのうれしさと同時に、永遠に昭和を生きるサザエさんを見た時のような妙な懐かしさと切なさを感じてしまう。
そして大ぐちをあけてほおばるごとに、あーこの偉大なるなんでもなさが永遠に変わりませんようにと願うのだ。

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コロッケはコッペパン、メンチは食パンでオーダー。昔からこの組み合わせ。別に変えてもいいんだけどなぜか変えられないことってあるのだ。
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2010年11月12日

武蔵小山のnemoとでくわす

先日、ちょっと銀行に立ち寄ろうと思って、見かけた銀行の近くに車をとめてふと横を見ると、きれいな植え込みの奥になにやら趣のあるたたずまいのお店が。ガラス越しに茶色いものが並んでるのが見えガラスにはnemoと書いてある。あっ、行きたかったパン屋だ!
普段いろんな本や雑誌とかで見ては行きたい店をあたまの片隅に入れておくと、時々こうして偶然にパズルのピースがパチっと合うように出くわす嬉しい瞬間がある。こんな時はかってにおおげさに運命的な出会いをかみしめながら導かれるようにお店に入るのみです。
あー、店内にはパンのいい匂いが充満していて、奥のカフェではいろんな人々がいろんな時間を過ごしてるいい空気が漂っている。
「クロワッサン、ただいま焼きたてでーす。」と、お店のスタッフの声とともにぴかぴかでほかほかのクロワッサンが運ばれてきた。やった、今日はついてる!きれいに折り重なった層を一枚たりともはがさぬよう慎重にトングでつかみ、そっとトレーに置いてレジへ。
すると店員、おもむろにトングでクロワッサンをガシッとつかみワサッと紙袋に入れました。わーっ!ま、いっか、パンとはそういうものなのだ。
クロワッサンが焼き立てだったせいもあって家に帰るまでの車内はほわんといい匂いがたちこめて幸せな気分だった。

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クロワッサン サックサクでしっとり、ほんのりあまーいのが好みです

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カンパーニュ カットされても重量感あるこの勇姿 パンとはおもえないくらいのモチモチ感、九州のカルカンにも似たしっとり感、あとくちがフルーティーで甘くてあとひきます

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ハムとベシャメルのパン スモーキーなハムとやさしいベシャメルをパクッとひとくちで
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2010年10月19日

茅ヶ崎の住宅街のこなひき洞

なんともゆる〜い名前のパン屋さんである。
駅からも海沿いの道からもけっこうはなれたところにそのパン屋さんこなひき洞はある。名前もゆるければ外観もゆる〜い。穏やかな晴れた日に行ったせいもあるがお店自体がほんわかしたオーラに包まれている。見るからにいいパンが並んでそうな期待がふくらむ。・・やっぱり思った通りだ。こじんまりとした店内だけどハード系から惣菜パンや菓子パン、そしていろんな食パンなどなどでとてもにぎやかだ。国産小麦や土地柄、しらすをつかったパンもあった。あんまり美味しそうなので手書きの味のあるプライスカードとともにひとつずつ見てると、よくあるのだがパンを選ぶにしてはあまりに時間がかかりすぎる怪しい客になりつつあったのでようやくパンを買って店を出た。
パンをほおばりながら駅の方へ行ってみると駅に続く商店街の名前がサザン通り商店街、そういえば近くの海岸はサザンビーチだった。あっちこっちに曲名の書かれたレコード型のプレートがある。
なんとサザン神社まであるらしい。ご神体はまさか・・・?。 昔ながらのやかんや亀の子だわしを売っているような金物屋さんの前を通りかかり、ふと目にした決算セールの値引率はズバリ、33%オフ!やったー!サザンバンザイ!

素敵なパン屋さんの印象が吹っ飛びそうになった茅ヶ崎の街でした。

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ブール かむほどにうまみが出てくるのは長時間熟成のたまものか。

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生チョコのデニッシュ 太陽をあびてちょっとやわらかくなった生チョコがチョコ好きにはたまらない瞬間を今むかえているのだ。
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2010年10月08日

いざ軽井沢の丸山珈琲へ

なんといいタイミングだろうか。スペシャルティコーヒーのイベントの丸山珈琲ブースで、フレンチプレスでいれたコーヒーに新鮮な驚きと感動をおぼえたのはついこの間のこと。そんな記憶もさめやまぬ中、軽井沢に住む友人のところに行く事になり、丸山珈琲のことを話すとなんとその友人もよく行っているらしく小諸店に連れて行ってもらいました。
いやぁ〜なんと居心地のいいカフェだろうか。コーヒーが旨いのはもはや言うまでもないがコーヒーとの相性が抜群のスイーツたちといい、ゆとりある空間といい、大きなガラス張りの店内から見える景色といい、気持ちのいいサービスといい、すべてがコーヒーによってまあるくおさまっている。あとなにがいいってBGMがないこと。聞こえるのはぶあついガラス越しにくる目の前の国道を走る車の音、エスプレッソマシーンを操る手際のいい音、心地いい程度の話し声・・・・。どのスタッフからも溢れんばかりのコーヒー愛を感じる。ちょっと質問するとここぞとばかりに溢れ出すがちゃんと引き際を心得ている(ここがとても大切、見習いたい)。
あっという間に時間が過ぎてあたりは真っ暗になり、国道の向かいの田んぼの干しわらもすっかり見えなくなった。
「さあ、温泉にでも浸かりにいくか・・。」
の友人の声でようやく席をたつ。
ショップで選りすぐりのスペシャルティ揃いのなかから2種類の豆をおみやげに買った。

そして湯に浸かりながら思った。丸山珈琲が都内にお店をだしてくれたらいいのになあなんて思ってたけどそれは大間違いだったと来てみて気づいた。この場所だから成立しているのだ。だからこそまた来たくなるのだと。お店のほうが自分のほうに来てくれればなんて思った傲慢なじぶんを反省。日本中のコーヒー好きが集まる理由が少しわかった気がする。


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丸山珈琲のブレンド(深煎り)
いろんな煎り具合の豆がブレンドされていてエッジの効いたバランスがさすが。
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コロンビア エル セドロ(中煎り)
ここまで煎りの浅めの豆を買うのは初めて。キリッとした酸味のなかにチョコレートや柑橘やチェリーのような香りが。酸味のあるコーヒーの繊細な香りや美味しさがようやく分かりはじめてきたような・・。
posted by hoso at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | コーヒー